「家を建てるタイミングはどうやって決めればいいの？」
「家を建てるベストなタイミングはいつ？」
家を建てたいが、そのタイミングに悩んでいる方は多いことでしょう。
タイミングが悪く、家を建てたために生活を圧迫してしまう方もいます。
夢のマイホームだからこそ、後に後悔しないベストなタイミングで建てたいはず。
そこで今回は、家を建てるタイミングについて解説します。
平均的な家を建てるタイミングと判断基準を合わせて解説するため、参考としてください。
この記事を読めば、自分にとってのベストなタイミングが見つけられます。
平均的な家を建てるタイミング
初めに、平均的な家を建てるタイミングを下記に分けて解説します。
- 年齢
- 年収
自分が家を建てる時期の参考にしてください。
年齢
年齢で見た際の、平均的な家を建てるタイミングは下記のとおりです。
平均的な購入時期は、30代後半～40代前半となっています。
30代・40代は、結婚や出産・子育て、子どもの進学などでライフステージの変化が多い年代です。
結婚や出産で家族が増えたタイミングに合わせ、家を広くするためにマイホームを購入する傾向にあります。
また、50代以降に家を建てる方は、子供が自立した後の老後を考えて家を購入する人が多いようです。
年収
年収で見た際の、平均的な家を建てるタイミングは下記のとおりです。
上記のように、年収400万～1000万のタイミングで家を建てる方が多いようです。
家を建てる際に住宅ローンを組む方がほとんどでしょう。住宅ローンの審査では年収が大きく関わり、融資する金額も変わってきます。
そのため、月々の返済額も考慮して無理なく返せる範囲が、上記のようなタイミングです。
しかし、いくらで家を立てるのかによってローンの額も変わってくるため、上記の年収は1つの基準として捉えたほうがいいでしょう。
家を建てるタイミングを判断する4つの基準
平均的な家を建てるタイミングを抑えたところで、ここからは家を建てるタイミングを判断する下記の基準を解説します。
- 年齢から考える
- 年収から考える
- ライフイベントから考える
- 社会情勢から考える
いつ家を建てるべきか悩んでいる方は、上記の基準から考えることによりベストなタイミングが見えてくるでしょう。
年齢から考える
1つ目は、年齢を基準として考える方法です。
家を建てる際、住宅ローンを組む場合、返済期間が定められています。
ほとんどの住宅ローンでは、返済期間が最長で35年間となっており、80歳までに完済しなければなりません。
上記を踏まえ、一定の収入がある定年までに完済することを考えると、30代前半の内に家を建てることとなります。
しかし、頭金を増やしたり繰り上げ返済をすることによって、35年よりも短い期間でローンを返済する手もあるでしょう。
そのため、一概に30代前半までに購入する必要があるとは言えません。重要なのは、無理なく完済できるタイミングから逆算して、購入時期を導き出すこととなります。
年収から考える
2つ目は、年収を基準として考える方法です。
年収と住宅ローンの返済額のバランスから家を建てるタイミングを考えるといいでしょう。
住宅ローンを組む際、年収によって返済負担率の上限が定められており、年収400万以上だと35％程度に設定している場合が多いです。
無理のない返済負担率は、年収の25％以内といわれています。上記を踏まえた上で、自分に合った資金計画を立てましょう。
生活に必要なお金や子供の養育費・進学費なども考慮して考えると、必要な年収が見えてきます。
ライフイベントから考える
3つ目は、ライフイベントを基準として考える方法です。
基準となるライフイベントには下記があげられます。
- 結婚
- 出産
- 子供の進学
- 子供の自立
上記のように、生活環境が変化するタイミングに合わせて家を建てるのもいいでしょう。結婚や出産をすることで単純に家族が増えるため、以前とは必要な家の広さや間取りなどの条件が変わってきます。
また、子供の進学や自立によって生活スタイルが変化すると、家へ求める条件も変わってくるでしょう。上記のような変化に合わせて、今後の生活をイメージしながら最適な家を立てるのも1つの手です。
社会情勢から考える
4つ目は、社会情勢を基準として考える方法です。
社会情勢の変化によって地価や金利が変動するため、家を建てる金額にも影響してきます。
例えば、2020年の新型コロナウイルス感染拡大に伴い、国土交通省が発表した令和3年の地価公示は、6年ぶりに下落しました。
また、住宅ローン金利は2021年4月に変動金利が過去最低の水準となっています。上記のように、社会情勢の動向は不動産市場に大きな影響をもたらすのです。そのため、地価や金利が下がったタイミングを狙って家を建てるのも1つの手となります。
家を建てるタイミングを決める際の注意点
ここまで、家を建てるタイミングについて解説してきました。
いつ家を建てればいいのか目星がつけられた方もいるでしょうが、時期を決める際は下記の点に注意してください。
- 40・50代で家を建てた際の返済期間に注意
- 子供が生まれたタイミングでの購入には注意
上記を考えずに家を建ててしまうと、自分の生活を苦しめる結果となる恐れがあります。
40・50代で家を建てた際の返済期間に注意
40代・50代で家を建てる際は、ローンの返済期間に注意しましょう。
40代・50代は、一般的に貯蓄もあるため経済的に余裕が出てくるタイミングですが、老後を見据えて考えると返済期間が短くなります。
そのため、定年までに完済しようとすると月々の返済額が重くなるでしょう。
また、老後に向けた貯蓄をするタイミングでもあり、怪我・病気をして働けなくなってしまうリスクもあります。
上記を考え、40代・50代で家を建てる際は、頭金を多めに用意して返済期間を短くすることも含めて検討してください。
返済の負担軽減を考慮しておかなければ、老後の重荷となってしまう場合もあります。
子供が生まれたタイミングでの購入には注意
子供が生まれたタイミングで家を建てる際は、返済額に注意しましょう。子供が生まれると、家族が増える分これまで以上に生活費がかかる上、養育費もかかってきます。
上記のタイミングで家を建てると、毎月の返済額が負担となることもあるでしょう。そのため、子育てにかかる費用を踏まえた上で、住宅ローンの返済計画を立ててください。
子供を育てる環境を整えるために家を建てたにも関わらず、子育ての負担となっては本末転倒です。
まとめ
今回は、家を建てるタイミングについて解説しました。
家を建てるタイミングで悩んでいる方は、下記を基準に考えるといいでしょう。
- 年齢から考える
- 年収から考える
- ライフイベントから考える
- 社会情勢から考える
どれか1つの基準をもとに考えるのではなく、上記の基準を総合的に踏まえて判断すると、より良いタイミングが導けます。
重要なのは、将来を見据えた逆算のもと無理のない資金計画を立てることです。
今の生活を圧迫することのない、ベストなタイミングを導き出しましょう。
